Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

いえ

家

島崎 藤村

Lisez 家 (いえ) de 島崎 藤村 (しまざきとうそん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 126 748 caractères · 254 écrans

Aozora Bunko

お種は寝ながらそれを手真似でやって見せた。終には自分の身までその中へ巻込まれて行くような、可恐しい焦々した震え声と力とを出して形容した。

「ア――姉さんは未だ真実に癒っていないんだナ」

と三吉は腹の中で思った。それを側で聞くと、豊世も眠られなかった。

再会を約して置て、翌朝お種は三吉に別れた。豊世も姑と一緒にこの旅舎を出た。

「――三吉の家まで行って置けば、正太の許から迎をよこしてくれるたって、造作なからず」

「ええ、三吉叔父さんの御宅までいらっしゃれば、もう郷里へ帰ったも同じようなものですわ」

こんな言葉を換しながら、姑と嫁とは宿の方へ帰って行った。

例の二階で、復た復たお種が旅仕度を始める頃は、やがて八月の末であった。森彦の旅舎だの、直樹の家だの、方々へ暇乞いにも出掛けなければ成らぬ、と思うと、心はあわただしかった。

ジメジメと蒸暑い午後、一番後廻しにした実の留守宅に暇乞に寄る積りで、お種は宿を出た。橋本へ嫁いてから以来――指を折って数える程しか彼女は自分の生家へも帰っていない。その中で、小泉の家が東京へ引越したばかりの頃、一度彼女は母と一緒に成ったことや、その時も夫がある女に関係して、その為に長年薬方を勤めた大番頭の一人が怒って暇を取ったことや、その時こそは夫婦別をしようかとまで彼女も悲しく思ったことや