Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いえ
家
島崎 藤村
Lisez 家 (いえ) de 島崎 藤村 (しまざきとうそん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 126 748 caractères · 254 écrans
だからこんな薬なぞを貰って飲むんです」
「お前さんの知ってる人かい」
「ところが、それが誰だか解らない。どう後で考えても、記憶の無いような人が出て来るんです――多くは、素足で――火傷でもしそうな、恐しい勢で。昨夜なぞは、林檎畠のようなところへ追詰められて、樹と樹の間へ私の身体が挾って、どうにも逃げ場を失って了った……もうすこしで其奴に捕まるかしらん……と思ったら目が覚めました。汗はビッショリ……」
「お前さん達の見る夢は、どうせそんなものだ」
と姉は復た嘲るように笑った。
御輿の近づいたことを、お仙が報せに来た。女連は門の外まで出た。そこから家々の屋根、町の中央を流れる木曾川が下瞰される。三吉は長過ぎるような羽織を借りて着て、達雄と一緒に崖の下へ降りた。
御輿の通り過ぎた後、お種は娘に下婢を付けて祭を見せにやり、自分は門の内へ引返した。店口の玄関のところには、手代の幸作が大きな薬の看板に凭れながら、尺八を吹いて遊んでいたが、何時の間にかこれも出て行った。広い家の内にはお種一人残った。
急に周囲が闃寂として来た。寺院のように人気が無かった。お種は炉辺に坐って独りで静かに留守居をした。