Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いえ
家
島崎 藤村
Lisez 家 (いえ) de 島崎 藤村 (しまざきとうそん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 126 748 caractères · 254 écrans
「姉さんはそんなコワい顔じゃ有りませんがね――こうして見ると、阿爺が出て来たようです」と三吉も言った。
お種の写真顔は、沈鬱な、厳粛な忠寛の容貌をそのまま見るように撮れた。三吉の眼にも、木曾で毎日一緒に居た姉の笑顔を見るような気がしなかった。
「達雄さんもフケましたね」と復たお倉が言った。
「おばさん、御覧なさい」とお倉は稲垣の細君に指して見せて、「達雄さんと姉さんとは同年齢の夫婦なんですよ」
「へえ、木曾の姉さんはこういう方ですか」と細君も横から。
「正太さんはすこし下を向き過ぎましたね。お仙ちゃんが一番よく撮れました」とお倉が言う。
「どうしても、無心だで」こう宗蔵は附添した。
三吉は、達雄の傍にいる大番頭が特に日蔭の場所を択んだことを言って笑った。嘉助の禿頭は余計に光って撮れた。大きな石の多い庭、横手に高く見える蔵の白壁、日の映った傾斜の一部――この写真に入った光景だけでも、田園生活の静かさを思わせる。
「こういう処で暮したら、さぞ暢気で宜う御座んしょうね――お金でも有って」と稲垣の細君が言った。「何卒、まあ皆さんに早く儲けて頂いて……」
「真実に、今のような生活じゃ仕様が有りません……まるで浮いてるんですもの……」