Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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ずいひつ よせばやし

寄席囃子 正岡容寄席随筆集

正岡 容

Lisez 寄席囃子 正岡容寄席随筆集 (ずいひつ よせばやし) de 正岡 容 (まさおかいるる) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 112 259 caractères · 222 écrans

Aozora Bunko

私の羽織の紋はこれを下図に縫わせたのであって、私の芸術全体を明治開花の軽気球は最もよく象徴していてくれていると考えたからである。黒と鼠と牡丹色の大きな水玉のあるリボンを巻きつけた麦藁帽子を見つけて、得意で冠って歩いていたのもその頃なら、襦子の色足袋、三角の下駄といった風に変わったものの目につくたんび、きっと求めては身につけたのもその頃だった。こう書いたら関西方面の読者の多くは恐らく先代春團治のあの派手で怪奇な高座着(今の春團治君がそっくり踏襲している由だが)を連想させるだろうし、その先代春團治はまた盲の文三の高座着のデザインから案出したものであると聞くが、たしかに私が春團治の多彩なあの服装が決して嫌いではなかったし、従ってそのモダン化という狙いもあったが、もうひとつ北原白秋が「思ひ出」「雪と花火」「桐の花」のカラリストとしての苦境を、現実においてやってみようという肚もまた少からずあったのだ。女のみが派手な服装をして、男が地味にすることを廃し、よろしく平安朝や元禄時代のように男も華美になったらどうだと、ちょうどその頃そうした見解を発表したのは、稲垣足穂君だったろうか、矢野目源一君だったろうか。