Classiques japonais avec furigana
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ずいひつ よせばやし
寄席囃子 正岡容寄席随筆集
正岡 容
Lisez 寄席囃子 正岡容寄席随筆集 (ずいひつ よせばやし) de 正岡 容 (まさおかいるる) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 112 259 caractères · 222 écrans
もっとも前者の方は計画的だったが、後者の方は決して決してそうではなかったことを神かけてここに誓っておく。「花色木綿」ではないが、それこそほんの出来心だったのだが、結果においてはその罪悪は同一で、だから世のポン中毒者の犯罪を咎める権利は未来永却私にはない。二十余年後の今日もほんとうにいけないことをしたものだと心から申し訳なく思っている。この物語の冒頭において私の青春は暗黒だったと書いたけれど、事実このようにわが青春は、二十代は、惨憺暗黒なるものだったのだ。この頃芸術と人生の上に深い大きな懊悩があるとかえって何日か私は酒を断つのは(これを書いている今日もまた幾日かずつの第三次禁酒を断行している)青春惨酔の日の己れを思って、せめて今日、「酒」という己れの心の卑怯な、逃げ道を断って、まっとうに文覚那智山の荒行のごとく自分自身を責め、さいなみ、鍛えたいとは思うからである。もちろん、こんな精神的悲運の連続だったから私に二千円の身代金のオイソレとできようわけもなく私はひたすら日夜を焦燥悶々し続けてばかりいた。
以上のうち私の自殺未遂の時がちょうど北村兼子君との「ハムレット」