Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
さむはし
寒橋
山本 周五郎
Lisez 寒橋 (さむはし) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 18 416 caractères · 36 écrans
その方面に眼のない者は多少失望した。出来そくないだなどと放言する者もあった。けれども文人雅客とか幾らかひねった趣向を好む人々は、つまり具眼の士は感服した。
――野のふぜいですな、よくうつしましたな、どうもなんとも云えぬふぜいですな。
――菊はこう作るのが本筋である、乱菊、これが自然である、染井のなどは邪道であって、あれなどは花を片輪にしたものである、おれとしてはこれなら飲める。
菊を飲むわけではない。菊をさかなにして酒をやろうというのである。そこで植辰がわでは花壇の要所とおぼしき処々へ茶店を設けた。そのうちに四つ五つ小座敷のあるのも建て、そこではちょいとした女などもいるし、きどったような料理などもできる。……お孝は時三といっしょにその茶屋のひと間を借りて、持って来た重箱を開いたり、またその家の料理など注文したりして、二人で菊を眺めながら半日を過した。
「あたしこのごろ死ぬのがこわくてしようがないの、ねえ、あんたそう思わなくって」
「――躯のぐあいでも悪いのか」
「そうじゃないの、死ねばあんたと別れ別れにならなくちゃならない、顔も見られないし話もできなくなるわ、そう思うと死ぬのがこわくてこわくて、胸のここらへんに固い石のような物が詰ってくるのよ」