Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かんえいぶどうかがみ

寛永武道鑑

直木 三十五

Lisez 寛永武道鑑 (かんえいぶどうかがみ) de 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 12 633 caractères · 26 écrans

Aozora Bunko

「腕が優れているからであろう」

と、一人が云った。半兵衛が

「それも、そうだが、荒木は、柳生宗矩殿の弟子として、又右衛門という但馬守殿の通称を、譲られた位の愛弟子故と――今一つは、例の河合又五郎の一件に、助太刀をしてもおるし、一期の晴れの場所故、一生の思出として、荒木も出たかろうし、但馬殿も、出したかったのであろう」

「成る程、そういう事情があるかもしれぬ。対手は、宮本武蔵の忰八五郎だというが、これは使手で御座ろうか」

「武蔵が、好んで、養子にした者なら、申すに及ぶまい」

「では、勝負は?」

「それは判らぬ」

「二百石なら、貴殿も、二百石で、大した相違が、禄高から申せば無い訳だが、矢張り、ちがうものかの。甚だぶしつけだが、もし、荒木と立合えば、貴殿との勝負は?」

半兵衛は、固い微笑をして、

「時の運」

と、一言云った。人々は、余りに、ぶしつけな質問をしたのに、興をさまして、黙っていると、半兵衛が

「槍をとれば、大言ながら、相打ちにまでは勝負しよう」

そう云うと、立上った。問うた者が、周章てて

「桜井氏、御立腹なさらぬよう」

と、叫んだが、もう、半兵衛は廊下へ出てしまっていた。