Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
こざくらひめものがたり
小桜姫物語
浅野 和三郎
Lisez 小桜姫物語 (こざくらひめものがたり) de 浅野 和三郎 (あさのわさぶろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 136 097 caractères · 267 écrans
然るにある年八幡宮がこの鶴岡に勧請されるにつけ、その神木として、俺が数ある銀杏の中から選び出され、ここに移し植えられることになったのじゃ。それから数えてももうずいぶんの星霜が積ったであろう。一たん神木となってからは、勿体なくもこの通り幹の周囲に注連縄が張りまわされ、誰一人手さえ触れようとせぬ。中には八幡宮を拝むと同時に俺に向って手を合わせて拝むものさえもある……。これと申すも皆神様の御加護、お蔭で他所の銀杏とは異なり、何年経てど枝も枯れず、幹も朽ちず、日本国中で無類の神木として、今もこの通り栄えて居るような次第じゃ。』
『長い歳月の間には随分いろいろの事を御覧になられたでございましょう……。』
『それは覧ました……。そなたも知らるる通り、この鎌倉と申すところは、幾度となく激しい合戦の巷となり、時にはこの銀杏の下で、御神前をも憚らぬ一人の無法者が、時の将軍に対して刃傷沙汰に及んだ事もある……。そうした場合、人間というものはさてさて惨いことをするものじゃと、俺はどんなに歎いたことであろう……。』
『でもよくこの銀杏の樹に暴行を加えるものがなかったものでございます……。