Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しょうせつのタネ

小説のタネ

吉川 英治

Lisez 小説のタネ (しょうせつのタネ) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 376 caractères · 23 écrans

Aozora Bunko

そのたびに、ひやりとしますね。だけど、いまだに果せないでいるんです。

それと、応仁以後の暗黒時代をバックとした一休禅師もおもしろい。「一休さん」も、いつか書いてみたいと思ってる宿題です。ついこの間も、白木屋で、博物館と毎日主催の「墨蹟と水墨画」の展観があったでしょう。あの中に一休のじつにおもしろい墨蹟がありましたよ、一つ。竪幅で、紙中の上の方に“尊林”と大きく二字書いてあり、その下に細字で細々と偈(詩)が書いてある。ちょうど居合せた田山方南氏に読んでもらうと、つまりそれは「子雀の死を弔う」という詩なんです。一休が雀の子を飼っていたとみえる。その子雀が死んだのをかなしんで、偈を作って弔っているんですよ。じつにおもしろいじゃないですか。応仁の乱世ですよ。人間の命なんかもゴミあくたに見られていた頃ですからね。それにまた、一休には、めくらの森の瞽女という愛人もいましたし、色道にかけては、さきに右近の例で云ったように、捨て身で、人間の性慾なるものへ、身をつッこんだかと思われるふしもあります。それを真似て、彼の息子が放埓な堕落僧となったりして、父としての苦渋を舐めた一休です。