Classiques japonais avec furigana
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ジェンナーでん
少年倶楽部名作選3 少年詩・童謡ほか
小酒井 不木
Lisez 少年倶楽部名作選3 少年詩・童謡ほか (ジェンナーでん) de 小酒井 不木 (こざかいふぼく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 12 799 caractères · 27 écrans
こちらから見ると、まるで一点にしか見えません。それほど当日の的は小さかったのであります。普通は大きな的で、あたり場所によって点数がきまるのですが、この日は、あたれば十点、あたらねば零点、しかもわずかに三発しか与えられていないのであります。
先ず十三人の順序が抽せんによって定められました。すると、どうであろう、わがM大尉は縁起悪くも最後の十三番となりました。西洋では十三という数を忌みきらいます。その忌まれている数を、日本人が引きあてたのです。わが応援の士官たちも思わず顔を見合わせましたが、M大尉の顔はりんとして輝いているだけでしたので、人々はまずあんどの胸をなでおろしました。
挿絵
いよいよ第一番のドイツ人が火ぶたを切りました。ドン! と一発。
人々はかたずをのんで、的の下の壕からの合い図を待ちました。赤い旗が出て上下に振れば十点、黒い円形の弾痕指示器が出て左右に振れば零点なのです。
ヒョイと出たのは黒い指示器。それが左右に振れました。ああ!
ついで第二番、第三番と進みましたが、いずれも零点ばかり、最後にM大尉の番になりました。ああ。見ていた日本士官たちの心はどんなだったでしょう。