Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しょうねんたんていちょう
少年探偵長
海野 十三
Lisez 少年探偵長 (しょうねんたんていちょう) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 110 286 caractères · 221 écrans
(おいてこれを手に入れたる)ものなり
「まあ、こういうことなのじゃ。実はもう一枚このあとに絹ハンカチがあるのじゃ。これはわしが春木に渡すひまがなかったもので、六天山塞のきびしい取調べのとき、うまく見つけられないですんだものだ。それはわしの靴の中にしまってある。これがそうだ」
そういって戸倉老人は、右の靴をぬぎ、踵のところをしきりにいじっていたが、そのうちに踵のところに小さな四角い穴があいた。その中からひっぱりだしたのが、絹ハンカチのもう一枚だった。それに次のような文句が書いてあった。
――因に海賊王デルマは、かつて日
本にも上陸したることありと伝う。
彼は大胆にして細心、経綸に富むと
共に機械に趣味を有し、よく六千人
の部下を統御せり。また彼の部下ヘ
ザールは、デルマが去りし後も一年
有半日本に停り、淡路島とその対岸
地方を根城として住みしが、日本人
には害を及ぼすことなかりしため彼
を恐ろしき海賊と知る者なかりし由
なり。彼は義に固く慎重にして最も
デルマに愛せられたり。オクタンは
剛勇にして鬼神もさけるほどの人物
なりき。
「どうだね。今読んだ文章の意味が分ったかね」
戸倉老人は、そういって二人の少年の顔を見くらべた。