Classiques japonais avec furigana
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しょうねんたんていちょう
少年探偵長
海野 十三
Lisez 少年探偵長 (しょうねんたんていちょう) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 110 286 caractères · 221 écrans
さっぱり意味が分らない」
春木少年は、ざんねんであった。
もしも生駒の滝のたき火で、こんなに焼いてしまわなかったら、一つの完成した文章が読めて、今頃は重大な発見に小おどりしているだろうに。
「いや、未練がましいことは、もういうまい。この焼けのこりの文句から、全体の文章が持っている重大な意味を引出してみせる」
彼は興奮した。くりかえし、この切れ切れの文句を口の中で読みかえした。彼は、考えて考えぬいた。頭が火のようにあつくなった。
そのうちに、彼は、一つのヒントをつかんだように思った。
「この黄金メダルの半ぺらを一つずつ持っていた人間が二人ある。ひとりをオクタンといい、もうひとりをヘザ……というのだ」
オクタンにヘザ何とかであるが、ヘザの方は名前の全部が分っていない。とにかく、この二人が黄金メダルを半ぺらずつ持っていたとしてこの文句を読むと、意味が通るのであった。
これに勢いを得て、少年探偵はさらに推理をすすめた。
すると、第二のヒントが見つかった。
「あの黄金メダルを二つ合わせると、宝のあるところの開き方を知ることができるようになっているんだ」
第三行と第四行と第五行とから、これだけの意味が拾えたように思った。