Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しょうねんれんめい
少年連盟
佐藤 紅緑
Lisez 少年連盟 (しょうねんれんめい) de 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 110 920 caractères · 219 écrans
「巨波がきた! 巨波がきた!」
幼年者はたがいに、しっかりとだきあった。
「死ぬならいっしょだ」
とゴルドンがさけんだ。船はギイギイと二度ばかり音をたてた、岩礁の上は、まったく雪のごとき噴沫におおわれた、ゴウッというけたたましいひびきとともに、船はふわふわと半天にゆりあげられる。と思うまもなく、モコウのさけび声がきこえた。
「しめたッ」
もう死なばもろともと、眼をつぶっていた少年たちは、一度にたちあがった。
「浜へきた!」
悲しみの声は、一度に笑いの声となった。
「やあふしぎだ」
「波があの大きな岩をこえて、船を砂浜へ運んでくれたのだ」
「バンザアイ」
一同は思わずさけんだ。
「まったく天佑だ」
富士男はこういってゴルドンにむかい、
「だが船は、ふたたび波にさらわれるかもしれない、とにかく、さしむき、ちいさい人たちの住まいを、きめなきゃならんね、きみとふたりで探検しようじゃないか」
「うん、ぼくもそう思ってたところだ」
ふたりは甲板をおりて、森のほうをさして歩きだした。
森のかなたには小さな川がある。もしこの地に人が住んでいるなら、川口に舟の一そうや二そうは見えべきはずだが、いっこうそれらしきものも見えない。