Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いけぶくろのみせ
山之口貘詩文集
山之口 貘
Lisez 山之口貘詩文集 (いけぶくろのみせ) de 山之口 貘 (やまのくちばく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 44 477 caractères · 93 écrans
ついでに僕は、ダルマの生活道具や生計などに就てきいて見た。
滞船中、船から陸へ架けてあるあの細長い板の橋をアイビと言っている。アイビの優秀な物は、日本杉だそうだが、それは値が高くて多くは米松を使っているという。ロープのことをモヤイと言い、モヤイを結えつけるための出臍のような突起が甲板にあって、それをボーズと称している。ハリカイというのはつっかえ棒のような物で、潮が干いても船をヒアがらせない用心として、予め適当な水深の位置に船を支えて置くのに使用する物である。船室の床板を剥がすと水が溜まっている。それがアカ。この船は年をとっているせいであろう。皮膚が弱っていると見え、若いダルマよりアカの溜まり具合がはげしく、一日に一回は必ず甲板の排水ポンプで汲み出さねばならないのだ。勿論船室は湿めっぽい。荷揚げすることを水揚げすると言い、船を数えるには、一パイ、二ハイ、……とやっている。
水神丸の航海数は、一ヵ月二航海半位。一航海の収入が約八十円。一ヵ月二百円内外の収入である。小蒸汽に支払う曳船賃は一航海十五、六円。税金は半期分三円五十銭。差引百五、六十円を一ヵ月に稼ぐのである。