Classiques japonais avec furigana
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こうせつきょうほうずえ
巷説享保図絵・つづれ烏羽玉
林 不忘
Lisez 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉 (こうせつきょうほうずえ) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 365 120 caractères · 728 écrans
小石川はいったい寺や武家やしきが主なので、祭礼などといっても、下町ほどに乗り気にはならないのだが、それでも、お鉄砲ぐらの手前の水道町に、金杉稲荷がある。別当を玄性院といって、尊敬するもの多く、いつも縁日が栄える。その近くの牛天神金杉天神ともいって、別当は、泉松山龍門寺、菅神みずから当社の御神体を彫造したまうとある。頼朝卿東国追討のみぎり、この地にいたり、不思議の霊夢をこうむる。元暦元年甲辰勧請。
また、指ヶ谷町にある白山神社、これは小石川の総鎮守で神領三十石、神主由井氏奉祀す。祭るところの神は、加賀の白山に同じ、九月の二十一日がおまつりで、諸人群集、さかんなものである。黒文字の楊枝と、紙でつくった弓矢をお土産に出した。
こういうふうに、縁日や祭礼もないことはない。町内で催し物があり、山車が出る。年によっては、御輿が渡御する。それはいいが、お祭に喧嘩はつきもので、ふだんからいがみ合っている一町と一町が、事につけ物に触れ、あらそいの種をつくって、些細なことから血の雨を降らすようなことも、めずらしくない。
この、金剛寺門前町と鷹匠町がそれで、昔から、犬猿のあいだがらだったから、やれ、縁日の縄張りがどうのこうの、祭の割り前が多いのすくないのと、しじゅうごたごたをつづけている。