Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
こうせつきょうほうずえ
巷説享保図絵・つづれ烏羽玉
林 不忘
Lisez 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉 (こうせつきょうほうずえ) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 365 120 caractères · 728 écrans
違いはない。
使いの途中、明神下できこし召したばかりに品物を反対に、鎧櫃を饗庭様へ、九谷の花瓶を向島関屋の里の主人の寮へ――。
「へえ。確かに置いてまいりました」
という。確かに間違うやつもないものだが人間は田舎者まる出しの朴訥者だ。こいつは嘘はいわないと文次はにらんだが、念のため、饗庭の屋敷でどんな人が出て受け取ったかと尋ねると、
「若いきれいなお武家さんで、へえ、まるで女のような方が、ていねいに礼をいって受け取りました」
そりゃそうだろう、買いもしない、みごとな品が飛び込んで来たんだ、これあ馬鹿ていねいに礼の一つぐらいはいったかもしれねえと、文次はこみ上げるおかしさをこらえて、なおも、主人閑山の在否、問題の鎧櫃の内容などをきいてみると――。
鎧櫃には具足がはいっていたそうだがそれも何だか、よほど金目の物らしく、主人はあれから狂気のように飛び歩いていて、今も店にいないとの答え。はてな?
よほど金目の具足? よくいった。小股の切れ上がった美人がひとりと数百両の現金、これ以上に金めのものもちょっとあるまい。
が、そんなこととは夢にも知らないから、ただ、さぞかし安兵衛が待ちくたびれているであろうと、急いで妻恋坂を上った文次の頭には「女のような、若いきれいなお武家」