Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ばくまついしんかいこだん

幕末維新懐古談

高村 光雲

Lisez 幕末維新懐古談 (ばくまついしんかいこだん) de 高村 光雲 (たかむらこううん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 3 264 caractères · 7 écrans

Aozora Bunko

ところが、またその竜紋賞が好いのか悪いのかも師匠は知らない。くれるものを貰って来たという有様であった。

当日は、私は何かの都合であったか堀田原の家に休んでおりました。日暮れ少し前頃に、私の家の表の這入り口に地主の岡田というのがあって、その次男が私の宅へ飛び込んで来て、突如に、

「高村さん、あなたはえらいことをやったね」

と頓狂な声でいいますので、私はびっくりして、

「何を私がやったんです……」

と訳が分らんからいいますと、

「何をやったって、大したことをやったじゃありませんか。君の観音は竜紋賞を得たのですよ」

「そうですか。その竜紋賞というのはどういう賞なのですね」

など、私はさすがに自分のことの話であるから聞いたりする。岡田の次男は予てから、隣りずからのことで、私が白衣観音を製作していたことなどを知っており、師匠の代をやっていた種を知っていることだから、私の手柄のように褒めそやしている。そして、今日の新聞に(今の号外のようなもの)その事が載っているが、賞牌の一番が竜紋賞で、二番目が鳳紋賞、三番目が花紋賞というのです。君の観音は一番の賞牌ですよ、など物語る。私は岡田のいうことばかりでは信がおけないから、やがて蔵前へ出掛けて行くと、師匠は帰っておられた。