Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
へいぼん
平凡・私は懐疑派だ
二葉亭 四迷
Lisez 平凡・私は懐疑派だ (へいぼん) de 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 81 548 caractères · 161 écrans
ああ、恥かしくて顔が熱る。何たる苦々しい事であった。私は当時の事を想い出す度に、人通りの多い十字街に土下座して、通る人毎に、踏んで、蹴て、唾を吐懸けて貰い度ような心持になる……
四十四
文学の毒に中られた者は必ず終に自分も指を文学に染めねば止まぬ。私達が即ち然うであった。先ず友が何か下らぬ物を書いて私に誇示した。すると私も直ぐ卑しい負ぬ気を出して短篇を書いた。どうせ碌な物ではない。筋はもう忘れて了ったが、何でも自分を主人公にして、雪江さんが相手の女主人公で、紛紜した挙句に幾度となく姦淫するのを、あやふやな理想や人生観で紛らかして、高尚めかしてすじり捩った物であったように記憶する。自惚は天性だから、書上げると、先ず自分と自分に満足して、これなら当代の老大家の作に比しても左して遜色は有るまい、友に示せたら必ず驚くと思って、示せたら、友は驚かなかった。好い処もあるが、もう一息だと言う様なことをいう。私は非常に不平だった。が、局量の狭い者に限って、人の美を成すを喜ばぬ。人を褒れば自分の器量が下るとでも思うのか、人の為た事には必ず非難を附けたがる、非難を附けてその非難を附けたのに必ず感服させたがる。