Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

へいぼん

平凡・私は懐疑派だ

二葉亭 四迷

Lisez 平凡・私は懐疑派だ (へいぼん) de 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 81 548 caractères · 161 écrans

Aozora Bunko

凝として視ては居られない。母の袖の下から首を出して、チョッチョッと呼んで見た。

と、左程畏れた様子もなく、チョコチョコと側へ来て流石に少し平べったくなりながら、頭を撫でてやる私の手を、下からグイグイ推上げるようにして、ベロベロと舐廻し、手を呉れる積なのか、頻に円い前足を挙げてバタバタやっていたが、果は和りと痛まぬ程に小指を咬む。

私は可愛くて可愛くて堪まらない。母の面を瞻上げながら、少し鼻声を出し掛けて、

「阿母さん、何か遣って。」

「遣るも好いけど、居附いて了うと、仕方がないねえ。」

と、口では拒むような事を言いながら、それでも台所へ行って、欠茶碗に冷飯を盛って、何かの汁を掛けて来て呉れた。

早速履脱へ引入れて之を当がうと、小狗は一寸香を嗅いで、直ぐ甘そうに先ずピチャピチャと舐出したが、汁が鼻孔へ入ると見えて、時々クシンクシンと小さな嚔をする。忽ち汁を舐尽して、今度は飯に掛った。他に争う兄弟も無いのに、切に小言を言いながら、ガツガツと喫べ出したが、飯は未だ食慣れぬかして、兎角上顎に引附く。首を掉って見るが、其様な事では中々取れない。果は前足で口の端を引掻くような真似をして、大藻掻きに藻掻く。