Classiques japonais avec furigana
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へいぼん
平凡・私は懐疑派だ
二葉亭 四迷
Lisez 平凡・私は懐疑派だ (へいぼん) de 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 81 548 caractères · 161 écrans
私も矢張其気で便って来たのだが、便って来てみれば事毎に案外で、ああ、何だか妙な気持ちがする。
私は家が恋しくなった……
三十一
私は翌日早速錦町の某私立法律学校へ入学の手続を済ませて、其処の生徒になって、珍らしい中は熱心に勉強もしたが、其中に段々怠り勝になった。それには種々原因もあるが、第一の原因は家の用が多いからで。
伯父さんの先生――私は口惜しいから斯ういう――伯父さんの先生は、用といっても大した事じゃないと言った。成程一命に関わるような大した事ではないが、併し其大した事でない用が間断なく有る。まず朝は下女と殆ど同時に覚されて、雨戸を明けさせられる。伯母さんの奥さんと分担で座敷の掃除をさせられる。其が済むと、今度は私一人の専任で庭から、玄関先から、門前から、勝手口まで掃かせられる。少しでも塵芥が残っていると、掃直しを命ぜられるから、丁寧に奇麗に掃かなきゃならん。是が中々の大役の上に、時々其処らの草むしり迄やらされて萎靡する事もある。
朝飯を済せて伯父さんの先生の出勤を見送って了うと、学校は午後だから、其迄は身体に一寸隙が出来る。