Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

へいげんのきととり

平原の木と鳥

小川 未明

Lisez 平原の木と鳥 (へいげんのきととり) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 3 473 caractères · 7 écrans

Aozora Bunko

夏も、やがて、逝こうとする日のことでした。

「さあ、みんな飛んでごらん。あの野原の高い木のところまで!」と、母鳥は、三羽の子供たちに自由に飛ぶことを許したのでした。

いまは、一人まえとなった、三羽のほおじろが、野原の高い木立を目がけて飛び立ったのであります。そして、そのとき、村を見、また、町を見、あちらの地平線から白くのぞいた、海をはじめて見たのであります。

三羽の子供たちは、日の暮れるのも忘れて、あたりを飛びまわって、待ちに待った、自分たちの日がついにきたのを喜んだのでありました。そして、お母さんを思い出して、やぶの古巣に帰ってみると、どこにも、お母さんの姿は見えませんでした。

「おまえたちが、ひとりだちができるようになったときに、私は、お父さんの後を追ってゆくから……。」と、日ごろいった、お母さんの言葉が、ひとりでに思い出されたのです。そのとき、野原の上の空には赤い雲が火のように飛んで、その下には、黒く、かしの木が、巨人のようにそびえて見えました。