Classiques japonais avec furigana
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へいわじぎょうのしょうらい
平和事業の将来
大隈 重信
Lisez 平和事業の将来 (へいわじぎょうのしょうらい) de 大隈 重信 (おおくましげのぶ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 320 caractères · 23 écrans
自分が苦しめられたならば、人も苦しいという思い遣りがなければならぬ。これを名づけて同情という。その同情が全く無くなって、傲慢にも一等国になった、大国民であると、支那人、朝鮮人を軽蔑し出していじめるという仕方をやったのが、第一気にくわぬのである。
この平和協会の御方には、そんな人は無いに相違ない。弱い者を憫れむ、弱い者に向って同情を表する、という御方に相違ないが、勿論、微弱なる国民をいじめるというのは、悪意ではない。我輩が維新前後に於て、外交上臨んだのは、英国の全権公使、仏蘭西の全権公使。その時分仏蘭西は拿破烈翁三世の時代の、なかなか東洋に威力を揮った時である。ほとんど英仏の同盟軍が北支那を占領して、東洋に於て威望赫々たる両大国の代表者は、我々を非常にいじめたのである。それは無論悪意ではない。日本人を早く文明に進めたいという、悪戯子供を親が叱ると同様であって、悪意ではなかったのであるが、我々からは如何にも悪意のように見えたのである。ここに於て、攘夷論なども起る。これは偶然ではない。無理はないのである。我々はそういう苦しみを見ているから、支那、韓国に向っては、よほど同情の念が厚いのである。