Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いくどめかのさいご
幾度目かの最期
久坂 葉子
Lisez 幾度目かの最期 (いくどめかのさいご) de 久坂 葉子 (くさかようこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 59 103 caractères · 121 écrans
諏訪子 そうよ。才能だと云ってもいいんだわ。
マネキン 才能。天分。それがあなたにくっついている部分なのね。
諏訪子 そうよ。だから、私は今の位置を築きあげることが出来たのよ。私の才能。十何人も弟子をもって、東京にも大阪にも、都会という都会から招かれて、ラジオでしゃべり、新聞に記事がのり、ジャパン、スワコ、タニガワは、アメリカでもフランスでも知れ渡っているのよ。
マネキン それで。
諏訪子 それで何よ。
マネキン あなたは偉いの。
諏訪子 (暫く黙っている)偉いのよ。才能があるのよ。偉いのよ。
マネキン 人間っておかしいね。
諏訪子 どうしておかしいの。
マネキン 錯覚を起すから、時たまなら、あいきょうよ。ところがしばしばですものよ。おろかだわ。
諏訪子 何が錯覚、どうしておろか。
マネキン わかるようにしてあげましょうか。たち上って、そら、鏡があるでしょう。大きな姿見、その前にたてばわかることよ。
マネキン、諏訪子の片腕をひっぱって鏡の前にたたせる。二人並んで鏡の前に。
マネキン よおく、自分をみて。
諏訪子 みてるわ。
マネキン 映っているのは、あなた。
諏訪子 ええ、私だわ。