Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
おもいだすままに
思い出す儘に
木暮 理太郎
Lisez 思い出す儘に (おもいだすままに) de 木暮 理太郎 (こぐれりたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 5 015 caractères · 11 écrans
最初の印象は最も感銘の深いものであるに拘わらず、此時は金峰山を除いて、秩父の山から何等の印象を受けなかったものと思われる。田舎の家からは、朝な夕なに甲武信三山を始め、破風雁坂から雲取に至る長大なる連嶺を眺めて、絶えず心を惹かれていたのに。殊に破風の北側で大荒川の水源と思われるあたりに、いつも扇形に積る雪は子供の頃から妙に惹き付けられていた。山が春霞の中にぽうと融け込んで、其雪だけがほのかに白く空に浮び出ている時など、不思議な空想が止度なく湧いて来た。一度はそれを探って見たいと思いながらまだ果されずにいる。
秩父の山々に真に目覚めて、其後の十年余りを登り続けるようになったのは、明治四十二年の五月に南日君と雲取山に登って、残雪斑々たる連嶺が次第に高まりながら、遠く西方に蛇行している姿を眼の前に眺めた時からである。其年の秋には甲武信岳と三宝山とに登った。続いて雁坂峠から甲武信岳まで縦走し、唐松尾に登り、将監峠から雲取山までの縦走を行い、大体の地勢が明にされたので、大正二年の五月に中村南日の二君と倶に、西は金峰山から東は雲取山に至る大縦走を決行することにした。