Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かいとうおう

怪塔王

海野 十三

Lisez 怪塔王 (かいとうおう) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 167 635 caractères · 337 écrans

Aozora Bunko

と一彦がさけぶと、塩田大尉は、すぐとんで来ました。

「なんだ、一彦君。へんなものって、なにかあったのかね」

「ここにあるんです。黒ずんだ点々が、ずっとむこうまでつづいています」

「ほう、これか」

と、塩田大尉は床にしゃがみ、その黒ずんだ点々の一つを指先でつぶしてみました。

それは、ぐちゃりとつぶれました。そして赤黒い汁が、わずかとびだしました。

「ふん、これは怪しいぞ」

塩田大尉は、指のさきを鼻のさきにもっていきました。ぷうんと、生ぐさいにおいが、塩田大尉の鼻をうちました。

「あっ、これは血だ。血のにおいだ!」

「えっ、血ですか」

さあ、たいへんなものを見つけました。大利根博士邸の秘密室にこぼれていた古い血だまりは、一体なにを語るのでしょうか。

大利根博士は、どこへ行ってしまったのでしょうか。この血だまりのあることを知っているのでしょうか。

塩田大尉と一彦とは、しばらく無言で顔を見あわせていました。

2

大利根博士の秘密室に、点々と床をよごしている血のあと!

一彦少年はびっくりしましたが、その血の点々がどこへつづいているのかと、それをたどっていきますと、やがてそれは奥まった室の隅のところで、とまっていました。