Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かいきじんぞうとう
怪奇人造島
寺島 柾史
Lisez 怪奇人造島 (かいきじんぞうとう) de 寺島 柾史 (てらしままさし) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 43 159 caractères · 87 écrans
「えッ!」
豹のような水夫は、これをきくと、反射的に駈け出した。たぶん、端艇を探し廻ろうというのだろう。だが、端艇は一艘も本船に残っていない。これに気がつくと、水夫は、真蒼になって顫え上った。
僕は、このまに船橋の柱に架けてあった浮袋を外して、それを身に着けた。何しろ、あと二、三分で、一千五百噸の汽船が、爆破して、木葉微塵になるのだ。愚図愚図していられない。僕は、素早く浮袋を身に着けると、そのまま、身を躍らして、海中に飛込んだ。
このさまをみた、豹のような水夫も、急いで、浮袋を身に着けると、僕にならって、海中へ身を躍らした。
亡霊の仕業か
北太平洋の浪は、さすがに高かった。
僕も、水夫も、巨浪に飜弄されながら、懸命に、本船から遠ざかろうと努めた。
が、二分経っても、五分過ぎても、冷凍船虎丸の火薬庫は爆発しそうにもなく、本船は悠々潮流に乗って、可成りの速さで、僕等を遠ざかって往く。しかも、甲板のうえでは、白衣の怪老人は、僕等を見送りながら、相変らず、冷笑をうかべている。
「失策った!」
僕は、おもわず叫んだ。
「ど、どうした?」
水夫は、飛沫を避けながら、僕の方へ近寄ってきて訊ねた。