Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あしのうら

怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像

蘭 郁二郎

Lisez 怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像 (あしのうら) de 蘭 郁二郎 (らんいくじろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 109 233 caractères · 223 écrans

Aozora Bunko

すると、バネ仕掛けのように最初の一本が浮き上って来たけれど、手を伸してみると、それには、ちゃんと火が点いているのであった。

私は、果してそれを、口に咥えて吸うのかしら、と錯覚した位である。

「科学小説――」

聞きとがめたように、森源がそう呟くと、続けて

「遠藤さん、といいましたね、――その科学小説というものを愛読されているんですか。そして、どう思います?」

「愛読、というわけでもないのですが、勿論きらいでもありません」

「そのきらいでもない、というのは所謂科学小説の架空性を好まれる――というのではないですか。いいかえれば、僕は、科学小説とは架空小説と同義語だといえると思うのです。一種の空想小説だともいえると思うのです。ひどい言葉のようですけど、今迄のは、殆んどそういっていいと思うのですよ。例えば月世界旅行記、火星征服記、といったようなものはその興味あるテーマでしょう。然し又、その空想も『科学的にあり得ること、いつか為し得ること』という所が大切なのです。例えば永久動力などというのは、それが出来ない証明があるのですから、一寸科学小説とはいえませんね――おや、すると、矢ッ張り科学小説と空想小説とは違うかな……」