Classiques japonais avec furigana
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あしのうら
怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像
蘭 郁二郎
Lisez 怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像 (あしのうら) de 蘭 郁二郎 (らんいくじろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 109 233 caractères · 223 écrans
かすかに頷く私を見て、森源は尚もいうのだ。
「そして、それ以上に不幸なことは、どうやらルミも亦、あなたに恋を感じているらしいのです」
「えっ――」
私は、思わず森源を見上げた。
「でも……私がルミさんを、いや、ルミさんがまさか電気人間だとは知らなかったから、美しい女として、恋めいたものを感じたのは認めますけど、然し、それにしても、哀しい機械である筈の彼女が、私に恋をするなどということが出来るのでしょうか、――いかに貴方の天才的技術で造られているかは知りませんけれど、でも、機械が、人造人間が恋をするという『意志』を持てるのでしょうか」
半信半疑ながらも私は、人造人間に恋し、恋された男として、心中激しく狼狽せざるを得なかった。
(森源は、冗談をいっているのではないか?)
然し、彼は、相変らず悲痛な顔をして、
「いや、事実です、第一僕の意志にないことだのに、ルミは、独りであなたの家まで来ました。ここまで来たのは瞭らかに、ルミの個人の意志なんです」
そういえば、私にも一つ、思いあたることがあった。というのは、ここに来たときの、ルミの言葉だ、あの「あたしおまえが好きなの、好きなの、好きなの」