Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かいだん
怪談
平山 蘆江
Lisez 怪談 (かいだん) de 平山 蘆江 (ひらやまろこう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 3 551 caractères · 7 écrans
歩うしろへ下った、でも、やっと気をとりなおして、「宮崎さんじゃありませんか」と呼んでみた。青い顔は声がない、動きもしない。再び「宮崎さんでしょう」と呼んだ。
「ハイ」とかすかな声は正に日本語である。
「平山です、お迎いに来ました」という。
と、青い顔は又返事をしない。
「宮崎さん、どうしました」と三度云った。私は死んだ宮崎さんの忘念がここに残っているのではあるまいかとさえ思った。が三度目の私の呼び声で、青い顔はムクムク動いた、そして宛ら、空中を飛ぶ生首のように暗い房にフワフワと浮いて、私の面前へどっと飛んで来た。こうして、私は私の尋ねる人に逢う事が出来たのだが形ちは今だに目先にちらつくほど凄かった。但し、青い灯は焜炉に焚いたたどんの焔であった。そして宮崎さんは黒い洋服をカラなしで着て真暗な部屋にいた為めに青い顔だけが宙に見えたのであった。
怪談会というものの発起人となって、都合三度ほどやった事がある。第一回は向島の喜多の家茶荘、第二回は井の頭の翠紅亭、第三回は私の宅の二階で。
はじめの二回はいずれも喜多村緑郎君や松崎天民君、花柳章太郎君、それに泉鏡花氏をもお誘いして発起人に加わってもらったのだが、あまりに声がかりが大きかったのでまるで怪談祭りのような騒ぎになった。