Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
きょうふのくちぶえ
恐怖の口笛
海野 十三
Lisez 恐怖の口笛 (きょうふのくちぶえ) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 60 713 caractères · 122 écrans
「早く出ていってよ。もう用事はない筈よ」
「うんにゃ、こっちはまだ大有りだ」と憎々しげに頤をしゃくり「貰いたいものを貰ってゆかねば、日本へ帰ってきた甲斐がねえや。――」
「男らしくもない。――」
「ヘン何とでも云え。まず第一におれの欲しいのはこれだア。――」
痣蟹はジリジリとジュリアに近づくと、彼女が頸にかけた大きいメタルのついた頸飾りに手をかけ、ヤッと引きむしった。糸が切れて、珠がバラバラと床の上に散った。痣蟹はそれには気も止めず、メタルを掌にとって器用にも片手でその裏を開いた。中からは何やら小さい文字を書きこんだ紙片がでてきた。痣蟹はニッコリと笑い、
「やっぱり俺のものになったね。――」
「出ておゆき。ぐずぐずしていると人が来るよ」
「どっこい。もう一つ貰いたいものが残っているのだ。うぬッ――」
痣蟹はピストルを捨てると、猛虎のように身を躍らせてジュリアに迫った。その太い手首が、ジュリアの咽喉部をギュッと絞めつけようとする。
「アレッ――」
と叫ぶ声の下に、化粧鏡がうしろに圧されて窓硝子に当り、ガラガラと物凄い音をたてて壊れた。
その途端だった。入口の扉をドンと蹴破って、飛びこんで来た一人の、青年――