Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
きょうふおう
恐怖王
江戸川 乱歩
Lisez 恐怖王 (きょうふおう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 66 038 caractères · 133 écrans
例の件につき是非お話しして置かねばならぬ事があるのです。僕が行けぬのでこの男を伺わせました。是非面会して事情を聞取って下さい。
蘭堂
京子さま
「畜生、僕の名前を騙ったんだな。無論こんな手紙を書いた覚はありませんよ」
蘭堂は読終った手紙を畳もうとして、何気なくその裏面を見ると、そこに赤鉛筆で大きな乱暴な文字が書きつけてあるのに気附いた。
「オヤ、これは何だろう」
読んで見ると、これこそ正真正銘の賊の置手紙だ。脅迫状だ。
京子、命は助けてやる。だが、今日限り大江蘭堂と絶交するのだ。彼と口を利いてはいけない。手紙を書くこともならぬ。若しこの命令に違背すれば、今度こそは命がないものと思え。恐怖王
「ハテナ、これは一体何のことだろう」
蘭堂はその意味を理解することが出来なかった。
「京子に絶交させて俺を苦しめる為かな。だがそんな廻りくどいことをせずとも、俺をやッつける手段は外にいくらもある筈ではないか。それとも、俺の探偵上の手腕に恐れを為して、こんなことを云うのかしら。イヤどうもそればかりではないらしい」
いくら考えても分らぬ。この理解し難き文意の裏には、何かしら恐ろしい秘密が隠されている様な気がする。