Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あくじゅうへん

悪獣篇

泉 鏡花

Lisez 悪獣篇 (あくじゅうへん) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 36 715 caractères · 73 écrans

Aozora Bunko

そんなには要らないから、包を破いて、自分で一つだけ取って、ああ、厄落し、と出よう、とすると、しっかりこの、」

と片手を下に、袖をかさねた袂を揺ったが、気味悪そうに、胸をかわして密と払い、

「袂をつかまえたのに、引張られて動けないじゃありませんか。」

「かさねがさね、成程、はあ、それから、」

五

「私ゃ、銑さん、どうしようかと思ったんです。

何にも云わないで、ぐんぐん引張って、かぶりを掉るから、大方、剰銭を寄越そうというんでしょうと思って、留りますとね。

やッと安心したように手を放して、それから向う向きになって、緡から穴のあいたのを一つ一つ。

それがまたしばらくなの。

私の手を引張るようにして、掌へ呉れました。

ひやりとしたけれど、そればかりなら可かったのに。

(御新姐様や)」

と浦子の声、異様に震えて聞えたので、

「ええ、その婆が、」

「あれ、銑さん、聞えますよ。」と、一歩いそがわしく、ぴったり寄添う。

「その婆が、云ったんですか。」

夫人はまた吐息をついた。

「婆さんがね、ああ。」

(御新姐様や、御身ア、すいたらしい人じゃでの、安く、なかまの値で進ぜるぞい。