Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あくじゅうへん

悪獣篇

泉 鏡花

Lisez 悪獣篇 (あくじゅうへん) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 36 715 caractères · 73 écrans

Aozora Bunko

五年勤労に酬いるのに、何か記念の品をと望まれて、悟も徳もなくていながら、ただ仏体を建てるのが、おもしろい、工合のいい感じがするで、石地蔵を願いました。

今の世に、さような変ったことを言い、かわったことを望むものが、何……をするとお思いなさる。

廉平は魔法づかいじゃ。」

と石上に跣坐したその容貌、その風采、或はしかあるべく見えるのであった。

夫人は、ただもの言わんとして唇のわななくのみ。

「貴女も、昨日、その地蔵をあつらえにおいでの途中から、怪しいものに憑かれたとおっしゃった。……

すべて、それが魔法なので、貴女を魅して、夢現の境に乗じて、その妄執を晴しました。

けれども余りに痛しい。ひとえに獣にとお思いなすって、玉のごときそのお身体を、砕いて切っても棄てたいような御容子が、余りお可哀相で見ておられん。

夫人、真の獣よりまだこの廉平と、思し召す方が、いくらかお心が済むですか。」

夫人はせいせい息を切った。

二十八

「どうですか、余り推つけがましい申分ではありますが、心はおなじ畜生でも、いくらか人間の顔に似た、口を利く、手足のある、廉平の方が可いですか。