Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
せきべつ
惜別
Lisez 惜別 (せきべつ) de Dazai Osamu (太宰 治) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 91 984 caractères · 178 écrans
そのころ、周さんが一週間ばかり教室に顔を見せなかった事があったので、津田氏に聞くと、おなかをこわして寝ているという。それで私は、学校からの帰り、周さんの下宿にお見舞いに立寄ってみた。周さんは、いくらか病人らしい青い顔をしていたが、私が行くとすぐ起きて、私の制止も聞かずにさっさと蒲団を畳み、
「なに、もういいのです。津田ドクトルのお見立てでは、Pest の疑いがあり、絶望を宣告されたのですが、非常な誤診でした。お正月に数の子を食べすぎただけなんです。日本は、どうも、お正月にはかえって数の子だの豆だの、わざと粗末なたべものばかりで祝うのですからね、痛快な国ですよ。」
私は机辺に散らばっているたくさんの書籍を見渡した。ほとんど全部が、文芸の書である。独逸のレクラム本が最も多かったが、また日本の森鴎外、上田敏、二葉亭四迷などの著作物もまじっていた。
「文芸は、どこの国のがいいのですか?」と私は周さんと向き合って炬燵にもぐり、れいの如く愚問を発した。
「さあ、」と周さんは、その日はひどく快活に、「文芸はその国の反射鏡のようなものですからね、国が真剣に苦しんで努力している時には、その国から、やはりいい文芸が出ているようです。