Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
わがじんせいかん
我が人生観
Lisez 我が人生観 (わがじんせいかん) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 8 326 caractères · 17 écrans
大いに現世の俗情をあらわにして、憎み憎まれる文士の商法も亦可であろう。俗世の人情で小説を書くのも持って生れた才能で、人生は品数の多いのを幸とすべきだろう。オレは一皿で満足だというアマノジャクは、片隅で晩酌をやるがよい。アマノジャクが居て悪いということもない。清濁黒白併存するのが自然である。
しかし、通人の旦那たるもの、大いに道を楽しみ、人情小説を書きながすのは結構であるが、カタキでもないトンデモ・ハップンの姐御を、本気で目のカタキにするのは、大人げない。蓋し、通人通家というものは、身勝手な小言幸兵衛で、甚しく大人げない存在でもあるらしい。論語よみの論語知らずと云うが、ワケ知りのワケ知らずというべきか。通人通家はヤカン頭に湯気を立てがちのものでもあるらしい。そこが御愛嬌でもあろうか。旦那も姐御も、ワカラズ屋という点では、甲乙ない。しかし、姐御が筆の隙間から、目のさめるような酷薄ムザンな正体をさらけだすのにくらべると、旦那はヤカン頭の湯気をポッポッとさらけだしているだけで、トンデモ・ハップンの姐御に円みがないだけ、イキがいいし、目ざましい。この殺人事件を法廷で争うと、とても通人の旦那に勝味はない。