Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

わがやのらくえん

我が家の楽園

久生 十蘭

Lisez 我が家の楽園 (わがやのらくえん) de 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 90 195 caractères · 175 écrans

Aozora Bunko

アメリカン・タイプのケチンは、よく出来ているが、食べるものは、切りつめるにいいだけ切りつめ、吝嗇とすれすれのところまでやる、わが石田家の家風では、贅沢な機械どもを、満足させるところまで使いこなせるかどうか、疑問だった。

邸や家具調度だけが荘重で、食事が質素なのは、王朝以来、公卿華族の生活の伝統だが、おちぶれ華族の出である賢夫人の実家でも、食事は、夕食なしの朝昼二食……それも、朝は奈良茶粥に胡麻塩、昼は一汁一菜に麦飯という、切りつめた食例のなかで育ったので、いまもって、その癖がぬけず、朝夕、二度の食事は、おおむね、味噌汁と干物ぐらいでかんたんにすましてしまう。コロッケ屋からコロッケを買うときは、わが家では一流の夕食だが、それも、食卓に家族の顔がそろったところで、寸前に、千々子さまなり百々子なりが、大急ぎで駆けだして買ってきて、経木のまま、ドサリと食卓のうえに投げだすのがきまりだから、わが家のコロッケは、電気レンジはおろか、電気冷蔵庫におさまる暇さえない。

わが石田家が、将来、なにかのぐあいで、ゆたかな家計を保てる都合に成上り、標準週給の七十ドルぐらいはもらい、毎日、夕食にビールを飲んで、ロースト・チキンかビフステックを食べられるような身分になったら、こういうものも面白いだろうが、目刺しと煮豆の境界では、