Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
げさくざんまい
戯作三昧
Lisez 戯作三昧 (げさくざんまい) de Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 20 807 caractères · 42 écrans
馬琴は思わず好奇心を動かした。市兵衛がこういう話をする後ろには、いつも作者に材料を与えてやるという己惚れがひそんでいる。その己惚れはもちろん、よく馬琴の癇にさわった。が、癇にさわりながらも、やっぱり好奇心には動かされる。芸術家としての天分を多量に持っていた彼は、ことにこの点では、誘惑におちいりやすかったからであろう。
「ふむ、それはなるほどえらいものだね。私もいろいろ噂には聞いていたが、まさかそれほどとは思わずにいた。」
「つまりまず賊中の豪なるものでございましょうな。なんでも以前は荒尾但馬守様のお供押しか何かを勤めたことがあるそうで、お屋敷方の案内に明るいのは、そのせいだそうでございます。引き廻しを見たものの話を聞きますと、でっぷりした、愛嬌のある男だそうで、その時は紺の越後縮の帷子に、下へは白練の単衣を着ていたと申しますが、とんと先生のお書きになるものの中へでも出て来そうじゃございませんか。」
馬琴は生返事をしながら、また一服吸いつけた。が、市兵衛はもとより、生返事くらいに驚くような男ではない。
「いかがでございましょう。そこで金瓶梅の方へ、この次郎太夫を持ちこんで、御執筆を願うようなわけには参りますまいか。