Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

せいだんじゅうにそう

政談十二社

泉 鏡花

Lisez 政談十二社 (せいだんじゅうにそう) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 24 626 caractères · 48 écrans

Aozora Bunko

それがまた目まぐるしく大揺れに揺れて、そのままひッそり静まりましたから、縁側の処へ駆けつけて、ちょうど出て参りましたお勢さんという女中に、酷い地震でございましたね、と謂いますとね、けげんな顔をして、へい、と謂ったッきり、気もないことなんで、奇代で奇代で。)とこう申すんでございましょう。」

十五

「いかにも私だって地震があったとは思いません、その朝は、」

と婆さんは振返って、やや日脚の遠退いた座を立って、程過ぎて秋の暮方の冷たそうな座蒲団を見遣りながら、

「ねえ、旦那様、あすこに坐っておりましたが、風立ちもいたしませず、障子に音もございません、穏かな日なんですもの。

(変じゃあないか、女房さん、それはまたどうした訳だろう、)

(それが御祈祷をした仁右衛門爺さんの奇特でございます。沢井様でも誰も地震などと思った方はないのでして、ただ草を刈っておりました私の目にばかりお居間の揺れるのが見えたのでございます。大方神様がお寄んなすった験なんでございましょうよ。案の定、お前さん、ちょうど祈祷の最中、思い合してみますれば、瓦が揺れたのを見ましたのとおなじ時、次のお座敷で、そのお勢というのに手伝って、床の間の柱に、友染の襷がけで艶雑巾をかけていたお米という小間使が、ふっと掛花活の下で手を留めて、活けてありました秋草