Classiques japonais avec furigana
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かたきうちふだしょのれいげん
敵討札所の霊験
三遊亭 円朝
Lisez 敵討札所の霊験 (かたきうちふだしょのれいげん) de 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 125 950 caractères · 249 écrans
とぐっと手を引き、お梅の脊中へ手を掛けて膝を突寄せた時は、お梅はあゝ嫌と云うたら人を殺すくらいの悪僧、どんな事をするか知れぬ、何うかして此処を切抜け様と心配致すが、此の挨拶は何うなりますか、一寸一息つきまして。
十七
藤屋の女房お梅は、十三年振で図らずも永禪和尚に邂逅いまして、始めの程は憎らしい坊主と思いましたなれども、亭主が借財も有りますから一か遁れと思いましたも、固より汚れた身体ゆえ、何うかして欺し遂せて遁れようと言いくるめて居ります中に、度々参ると、彼方でも親切に致しますも惚れて居りますから、何事もお梅の云う通りに行届き、亭主は窮して居りますから、固より不実意の女と見えて、永禪和尚の情にひかされて宗慈寺へ日泊を致す様に成りましたが、お梅は年三十になりますから少ししがれて見えますが、色ある花は匂い失せずの譬え、殊に以前勤めを致した身でございますから取廻しはよし、永禪和尚の法衣を縫い直すと申して、九月から十月の中頃まで泊り切りで、家はお繼という十二歳になる娘ばかりで、一日も帰って来ませんで、まことに不都合だから、藤屋七兵衞は腹立紛れに寺へ来て見ると、台所に誰も居りません。