Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぶんがくせいしんとひはんせいしん
文学精神と批判精神
宮本 百合子
Lisez 文学精神と批判精神 (ぶんがくせいしんとひはんせいしん) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 4 003 caractères · 8 écrans
文学作品と読者とに対して評価の責任ある作用を営むものとしての批判精神は、その場合とかくそれぞれの作品の、文学以前の現実現象に対する作者の観かた如何から、評価の一歩を踏み出してゆくことになった。作品の内容、形式と、二つの別のもののように見られる困難が克服されていなかった。所謂形式はとりも直さず内容そのものの具顕であって、その内にそれぞれの芸術性として生かされている世界観がふくまれているという生きたままの肉体を対象として、批判が縦横の洞察を行うことは出来なかった。そこには、その時分まだ批判精神は理知的・論理的・意志的なものであり、芸術性は感情的・感性的なものであるというような昔風な知情意の区分が、統一された人間精神の発動の各面という理解にまで高められていなかったことも現れているのである。
プロレタリア文学時代の文芸批評にあった以上のような未熟さは、当然その発展成長のための強い批判を必要としたのであったが、非常に興味あることは、当時その理論的未熟な点に向って行われた批判は、常にその文学の本質に対立する社会的層から発せられていたという事実である。プロレタリア文学はその創作方法において大衆を対象としているものであったし、それと対立する所謂純文学は、従来の個人主義に立っての個人の文学の主張であり、それにふさわしい創作