Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・へいけものがたり
新・平家物語
吉川 英治
Lisez 新・平家物語 (しん・へいけものがたり) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 123 012 caractères · 245 écrans
――そう輿諭して、うわさを、片づけてしまう堂上人も無いではない。
こうした一部の公卿たちは、
『したが、ゆゆしいことではある。一布衣の妻が、良人の身代りに、邪恋の男の刃で死んだ――というだけなら、市井の一些事。何も院をあげて、騒めくにもおよばないが……問題は、武者所にある。武者所の紊れに』
と、まったく、批判の焦点を、べつに指摘した。
『かしこくも、院の御警衛に任じ、事しあれば、洛内の騒擾にも馳せむかい、ときには、伝奏をも仕る北面の輩が、近ごろの、放埓なる素行は、何ごとぞや、遠藤盛遠に似たるは、ひとりやふたりとも思えぬ』
『されば、このたびの曲事など、今どきの若い北面どもが、いかにも、やりそうなことではあるよ』
『すでに、袈裟の葬儀もすみ、事件以来、はや数日を費しながら、いまだに、下手人盛遠を、捕え得ぬなど、言語道断。ひとりの痴漢をからめ捕るにすら、かくも能なき武者所に、なんで非常のときを、恃めようか』
ここには、堂上心理のうごきがうかがえる。ヒソヒソ、コソコソ、眼顔の集まりが、やがては、声を大にしていう。
『この責は、忠盛にこそあるなれ。忠盛が、なお、おめおめと伺候するなど、いかがあろうか』