Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・へいけものがたり

新・平家物語

吉川 英治

Lisez 新・平家物語 (しん・へいけものがたり) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 123 012 caractères · 245 écrans

Aozora Bunko

はやく来い。はやく』

やしき中の、騒動とはなった。

貧しくても、さきには、地方の守まで勤め、院の武者所をも預けられていた忠盛である。食うや食わずも承知のうえで、なお、仕えている家の子郎党は、つねに二、三十人はいた。

中には、木工助家貞のせがれ、平六家長もある。平六は、父の木工助が、けさから奥へ呼びつけられたままなので、庭垣の外に、うずくまり、父の身を案じていたおりだった。そこで、まっ先に、同輩たちを呼びたてながら、ただごとならぬ悲鳴、物音、叱の場所まで、ひと息に、馳けつけて来た。

――が、騒ぎは、一瞬の間であったらしい。

縁の上から転び落ちた泰子は、紅梅の袿衣や、白、青の襲衣も、またその黒髪もふり乱して、大地にうつぶし、どうかしたのか、そのまま起きもしないのである。

また。すこし離れた所には。

清盛が、肩に波を打ちながら、父忠盛に、腕くびをつかまれていた。いかにも、複雑な形相だった。阿修羅の像みたいに、突っ立っている。

そう二つのものの間に、経盛と木工助は、茫然としていたが、召使たちの跫音が、ここへ集まって来るのを知ると、泰子は、蒼白な顔を、地面からきッと上げて、