Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんたからじま

新宝島

江戸川 乱歩

Lisez 新宝島 (しんたからじま) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 99 590 caractères · 197 écrans

Aozora Bunko

その花の大きさは、目分量で四五十センチもありそうです。

熱帯には大きな花が咲くと聞いていましたが、こんな美しい花の咲く木は、話に聞いたことも、本で読んだこともありません。

「オヤ、あの花うごいているよ」

いちはやく、それを見つけたのも哲雄君でした。

「エ、花が動くって?」

「ホラ、あれだよ。ピクピク動いている。ア、ごらん、あの花、みんな動いているよ。生きているみたいだねえ」

「ほんとだ。生きている。ア、飛んだよ、空へ飛び上ったよ」

不思議、不思議、まっしろな花がパッとはねをひろげて、空高くまい上ったではありませんか。三人はそれを見てあっけにとられてしまいました。花がひとりで動いたり、飛んだりするなんて、まるで魔法の国へでも来たようで、おもしろいよりは恐しさが先にたつのです。

「ア、わかった。あれ鳥だよ。まっしろな鳥が、一ぱいあの木にとまっているんだよ。見ててごらん」

一郎君は小石をさがして、いきなり、勢こめてその木の方へなげつけました。遠くなので、石は木までとどかないで落ちましたが、でも、その物音におどろいたのか、今まで花と見えていた白いものが、一度にパッと、花ふぶきのように飛立って、やがて又別の木に、花が咲くようにとまるのでした。