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Classiques japonais avec furigana

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しんかんかくはとコンミニズムぶんがく

新感覚派とコンミニズム文学

横光 利一

Lisez 新感覚派とコンミニズム文学 (しんかんかくはとコンミニズムぶんがく) de 横光 利一 (よこみつりいち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 4 057 caractères · 8 écrans

Aozora Bunko

またわれわれは、いかなるものと雖も、マルキシズムを、その正邪にかかわらず、存在する以上は認めなければならぬ。何故なら、此の二つの対立は、歴史の重大な歴史的事実であるからだ。

しかしながら、此の二つの敵対した客体の運動に対して、いずれに組するべきかその意志さえも動かす必要なくして、存在理由を主張し得られる素質を持つものが、此の社会に二つある。一つは科学で、一つは文学だ。

もしもコンミニストが、此の文学の、恰も科学の持つがごとき冷然たる素質を排撃するとしたならば、彼らの総帥の曾て活用したる唯物論と雖も、その活用させたる科学的態度を、その活用なし得た科学的部分に於て排撃されねばならぬであろう。

総ての文学がコンミニズムになりたる場合を考えよ。最早やそのときに於ては、文学はその科学のごとき有力なる特質を紛失する。しかしながら、もしもコンミニストが、文学を認めたとしたならば、文学の有つ此の科学のごとき冷静な特質をも認めねばならぬであろう。

もしもコンミニストが、此の文学の持つ科学のごとき特質を認めねばならぬとしたならば、彼らにして左様に認めねばならぬ理由のもとに於てさえ、なお且つ文学は生き生きと存在理由を発揮する。