Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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ふたばていよだん

新編 思い出す人々

内田 魯庵

Lisez 新編 思い出す人々 (ふたばていよだん) de 内田 魯庵 (うちだろあん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 215 401 caractères · 427 écrans

Aozora Bunko

就中、総教習稲田穣の如きは当初から不信任を公言して抗議を持出そうとした。然るにいよいよ新任提調として出頭するや、一同は皆瀟洒たる風流才人を見るべく想像していたに反して、意外にも状貌魁偉なる重厚沈毅の二葉亭を迎えて一見忽ち信服してしまった。

川島の妹婿たる佐々木照山も蒙古から帰りたての蛮骨稜々として北京に傲睨していた大元気から小説家二葉亭が学堂提調に任ぜられたと聞いて太く激昂し、虎髯逆立って川島公館に怒鳴り込んだ。「小説家を提調にしてどうする」と声川島に喰って蒐ると、「先ア左も右くも一度会って見るサ」といわれて川島の仲介で二葉亭と会見し、鼎座して相語って忽ち器識の凡ならざるに嘆服し、学堂のための良提調、川島のための好参謀を得たるを満足し、それから以来は度々往来して互に相披瀝して国事を談ずるを快としたそうだ。

二葉亭の提調生活は当時私に送った次の手紙に髣髴としておる。

拝啓、今日は支那の十二月二十八日にて学校も冬期休業中ゆゑいたって閑散なるべき理窟なれど小生の職務は学堂庶務会計一切の事宜を弁理するにありと支那流にては申す職掌ゆゑ日曜も祭日も滅茶苦茶に忙がしく、一昨夜なども徹夜していはゆる事宜を弁理候始末ほとほと閉口致候うちに自ら一種のおもしろみさすがになきにしもあらず、このおもしろみ読書の面白味にもあらず談理