Classiques japonais avec furigana
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めいじびじんでん
新編 近代美人伝 (上)
長谷川 時雨
Lisez 新編 近代美人伝 (上) (めいじびじんでん) de 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 129 076 caractères · 256 écrans
その美妓たちには、革進者を援ける気概のあった勝れた婦人も多かったのだ――世人は改革者の人物を欽仰して、それらのことまで目標とし、師表とした誤りである。ともあれ、前時代の余波をうけて、堅気な子女は深窓を出ず、几帳をかなぐって、世の中に飛出したものもなかったので、勢い明治初年から中頃までは、そうした階級の女の跳躍にまかせるより外はなかった。
ここに燦として輝くのは、旭日に映る白菊の、清香芳ばしき明治大帝の皇后宮、美子陛下のあれせられたことである。
陛下は稀に見る美人でおわしました。明眸皓歯とはまさにこの君の御事と思わせられた。いみじき御才学は、包ませられても、御詠出の御歌によって洩れ承わる事が出来た。
明治聖帝が日本の国土の煌きの権化でおわしますならば、桜さく国の女人の精華は、この后であらせられた。大日輪の光りの中から聖帝がお生まれになったのならば、天地馥郁として、花の咲きみちこぼれたる匂いの蕋のうちに、麗しきこの女君は御誕生なされたのである。明治の御代に生れたわたしは、何時もそれをほこりにしている。一天万乗の大君の、御座の側らにこの后がおわしましてこそ、日の本は天照大御神の末で、東海貴姫国とよばれ、八面玲瓏の玉芙蓉峰を持ち、桜咲く旭日の煌く国とよぶにふさわしく、『竹取物語』