Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

りょしゅう

旅愁

横光 利一

Lisez 旅愁 (りょしゅう) de 横光 利一 (よこみつりいち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 576 941 caractères · 1138 écrans

Aozora Bunko

あんなむしむしするお部屋で、あんなことばかし仰言るんですもの。」

「しかし、それを辛抱して下すったことも、僕はいいと思った。」

彼は少し調子づいて来たままに、僕はカソリックをそれで少し認めたくなったと云いかかったが、それだけはまだ黙り、秋空の下を馳けすぎて行く建物の波頭を眺めつつ、この一刻の風光を少しでも見失うまいと楽しんだ。千鶴子は、侯爵は物にこだわらない穏やかな良い方だと云うことや、ロンドンにいるときでも夫人と一緒に自動車を自分で運転して、パリまで出て来ては一泊し、また次の日同じ車を運転して帰る侯爵夫妻の話などをした。そして、由吉もそのとき一緒の車でパリまで出て来ていたこともあるのに、枕木夫人のことなども重なったと見えて、千鶴子や矢代にも会わず、そのままロンドンへ帰ったらしい形跡のあったことも暗示した。

「あの人ならそうかもしれないなア。」と矢代は云って笑った。

「そのうち侯爵を御紹介しますわ。奥さんはそれはお美しい方。パリへ出ていらっしゃれば、サントノレの洋服屋が皆驚くんですのよ。お洋服の買い方やお見立てでも、外国のどんな貴婦人にもお負けにならないんですって。