Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ひがさとちょう

日がさとちょう

小川 未明

Lisez 日がさとちょう (ひがさとちょう) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 3 703 caractères · 8 écrans

Aozora Bunko

」といって、村の娘たちは日がさを、たがいに奪い合いました。

そのうちに、一人の娘は、すこしでも長く自分がさしていたいと思って、日がさをさしながら、あちらへ逃げてゆきました。

「なんだずるい。自分ばかりさして、おれにも貸してくんなせい。」といって、他の一人の娘は、その後を追いかけました。

逃げた娘は、山道を日がさをさして駆けてゆきました。そのあとを他の娘たちは、追っていったのです。

きれいな日がさは、木の枝や、奪い合いのために切り株などにあたって、破れました。村の娘たちは、はじめてたいへんなことをしてしまったと驚いて、耳の遠い娘のところへきて、あやまりました。

彼女は、せっかく買ってきた大事な日がさの破れてしまったのを見て、ただぼんやりとしてしまいました。美しい日がさが破れると、もう村の娘たちは、用事がないといわぬばかりに、どこかへ散ってしまいました。

「見たとこばかりきれいでも、あんな紙ようなものが、なんの役にたとうかさ。」と、村の娘はあざ笑ったものもあります。

耳の遠い娘は、急にさびしくなりました。しかし、びっこの娘は、昔もいまも、やさしい心をもっていて、すこしも変わりはありませんでした。