Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
にほんのでんせつ
日本の伝説
柳田 国男
Lisez 日本の伝説 (にほんのでんせつ) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 104 931 caractères · 207 écrans
約束通りにすると、軒の下まで大和の領分にしなければならぬのですが、それでは困るので無理に春日様に頼んで、熊野の烏の一飛び分だけ、地面を返してお貰いになりました。それ故に、今でも奈良県は南の方へ広く、熊野は堺までがごく近いのだといいますのは、まるで兎と亀との昔話のようであります。
これとよく似たいい伝えが、また信州にもありました。信州では、諏訪大明神が国堺を御きめなされるために、安曇郡を通って越後の強清水という所まで行かれますと、そこへ越後の弥彦権現がお出向きになって、ここまで信濃にはいられては、あまり越後が狭くなるから、いま少し上の方を堺にしようという御相談になり、白池という所までもどって堺を立てられました。それから西へ廻って越中の立山権現、加賀の白山権現ともお出あいなされて、つごう三箇所の境がきまり、それから後は七年に一度ずつ、諏訪から内鎌というものが来て、堺目にしるしを立てたということであります。(信府統記)
同じ話を、また次のように話している人もあります。昔国境を定める時に、諏訪様は牛に乗り、越後様は馬に乗って、途中ゆきおうた所を境にしようというお約束がきまって、越後様は馬の足は早いから、あまり行き過ぎても失礼だと思って、夜が明けて後にゆっくりとお出かけになる。