Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
にほんのでんせつ
日本の伝説
柳田 国男
Lisez 日本の伝説 (にほんのでんせつ) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 104 931 caractères · 207 écrans
武蔵の住人香匂新左衛門、この寺にかくれて追手を受け、既に危いところを本尊の地蔵が代って下されて、しばって来てからよく見ると、地蔵尊であったというのは、そそっかしい話であります。そうかと思うと品川の願行寺のしばり地蔵などは、願いごとをする者が毎日来て、縄で上から上へとしばりました。それを一年に一度十夜の晩に、寺の住職がすっかりほどいて置くと、次ぎの日からまたしばり始めるのでありました。(願掛重宝記。東京府荏原郡品川町南品川宿)
もとはこれなどは縄を結んだので、しばったのではないようであります。今でも神木とかお堂の戸の金網とかに、紙切れや糸紐を結びつけることがよくあって、こうして人と神様との間に、連絡をつけようとしたらしいのであります。前に鼻取地蔵の話をした上作延の村などにも、しばり松、一名聖松という大木がもとはあって、願掛けをする人は縄を持って来て、この松をしばりました。そうして願いごとがかなうと、お礼に参ってその縄を解いたのであります。しばるというために、何か悪いことでもしたように考えて、いろいろの話が始まりました。亀井戸の天神の境内には、頓宮神という小宮があって、その中には爺と婆との木像が置いてありました。